2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

しっかり学ぶフランス語

高橋美佐著、ベレ出版 背表紙には きちんとフランス語の基礎を学びたい人、もう一度フランス語の基本からしっかり学びなおしたい人の本格的な入門書。 とある。確かにそのような向きにはいい本だと思う。紹介される動詞の時制は直説法現在形だし、難関の代名…

いま、会いにゆきます

市川拓司著、小学館 昨日の「キムラ弁護士、ミステリーにケンカを売る」で紹介されていた本書、さっそく読んでみた。妻の本棚に入っていた単行本。374ページあるが、短い言葉による会話が多く、約2時間で読了した。 帯に書いてある阪急ブックファースト…

キムラ弁護士、ミステリーにケンカを売る

木村晋介著、筑摩書房 椎名誠氏の友人である「キムラ弁護士」による書評集。題名にあるとおり、ミステリー小説の矛盾点や問題点を切り捨てるという趣旨で始まっている。ただ、取り上げている作品は「恋愛・家族小説」や「ロングセラー・ベストセラー」に及び…

兄弟は他人の始まり−介護で壊れゆく家族

真島久美子著、講談社 脳梗塞の母親と認知症の父親の壮絶な介護記。著者は私には未知だったが、漫画家としてデビューし、自らのお見合い体験をまとめた「お見合いの達人」という本で話題になった人らしい。 筆致はあけすけで、筆者の気持ちを隠さずに暴露し…

DVDで入門フランス語

中山真彦著、白水社 題名の通り、DVDで勉強するフランス語の入門書。日本に留学しているアンヌ=マリーがパリに一時帰国するという設定。パリ市内の雰囲気を伝えるだけでなく、トゥールへの旅行編なんかもあり、なかなか楽しめる。主役の女優が無表情なのは…

ティファニーで朝食を

トルーマン・カポーティ著、村上春樹訳、新潮社 本は購入した順番に読むのを原則にしているが、たまにはこういう例外もある。昨日届き、今日一日で読了した。いわゆる「村上春樹新訳モノ」の最新刊。オードリー・ヘプバーンの映画で有名な、という枕詞が付く…

Cesar's Way

CESAR MILLAN著、THREE RIVERS PRESS ナショナルグラフィックチャンネルで「Dog Whisperer」という問題行動犬の対処方法を紹介する番組を持っている犬の心理学者(?)が、その生い立ちから犬とうまくつき合うための考え方をつづっている。一言で言ってしま…

東京奇譚集

村上春樹著、新潮文庫 東京を舞台にした奇妙な物語が5本。作品としての完成度、語り口の妙は最初に収録されている「偶然の旅人」が優れていると思ったが、最後の「品川猿」もなかなか震えた。若干、物語の深みは犠牲になったようだが、短編らしい「鮮やかな…