2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

レディ・ジョーカー(上)

高村薫著、新潮文庫 帯にあるように「伝説の長篇、ついに改稿文庫化!」である。高村氏は単行本を(じっくり)改稿してから文庫化する作家として知られる。経済的な理由もあって、小説は原則的に文庫でしか読まない身としては、いささかつらい。本作は警視庁…

亡国のイージス(下)

福井晴敏著、講談社文庫 イージス艦の反乱がめまぐるしく描かれる。前置きが長かった分、その後の展開はスピーディー。私は普段の読書の際、印象に残った描写があるページを折ることにしているが、それをほとんど忘れるくらいだった。全559ページの下巻で…

亡国のイージス(上)

福井晴敏著、講談社文庫 別に「ガンダムUC」を読んだからという訳ではないが、福井氏の代表作は、以前から読みたいと思っていたところ、ブックオフで発見、購入した。 海上自衛隊のイージス艦が「反乱」を起こすという想定は、「沈黙の艦隊」を思い起こさ…

1984

GEORGE ORWELL著、PENGUIN BOOKS刊 全体主義社会の恐怖を描いたジョージ・オーウェルの名作。アマゾンの商品紹介で見ると、いろんなバージョンがあるらしく、画像と実際に読んだペーパーバックは違うものになってしまった。 村上春樹氏の「1Q84」を読む…