2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

恋文の技術

森見登美彦著、ポプラ文庫 今度は書簡体小説である。京大(らしき)大学院生が、クラゲの研究のため、能登の試験場に半年飛ばされる。その間、「文通修行」と称して、友人や妹、先輩、家庭教師をしていたかつての教え子に至るまで、手紙を書きまくる。さすが…

深夜特急ノート 旅する力

沢木耕太郎著、新潮社 独特の装丁。帯には「〈最終便〉が、発車します。」とある。かつて、熱中した思い出がある読者なら、誰しも手に取ることだろう。言わずとしれた「深夜特急」に結実した、沢木氏26歳の旅の裏話集。これまでに語られたようなことも多い…