2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

予告された殺人の記録

G・ガルシア=マルケス著、新潮文庫 コロンビアのノーベル賞作家、ガルシア=マルケスの作品を初めて読んでみた。本当は「百年の孤独」を読みたかったが、残念ながら文庫化されていないようなので、作家の自己評価も高い本書にした。 閉鎖的な町で起きた凄…

あやしうらめしあなかなし

浅田次郎著、双葉文庫 浅田次郎のホラーの連作短編集。霧笛荘夜話 - a follower of Mammonの方が作品の完成度は高いが、他の浅田作品にも散見される幽霊話などが集められ、浅田次郎らしい作品集とも言える。母親の実家である御岳山にまつわる話など、「自伝…

霧笛荘夜話

浅田次郎著、角川文庫 久しぶりの浅田次郎作品。浅田文学の(私的)分類でいけば、いわゆる「純粋人情系」の作品。横浜のぼろアパート「霧笛荘」の住人一人一人を主人公にした連作短編集となっている。仕事が忙しいが、2日で読んでしまった。 くすぶりのチ…