2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

空中ブランコ

奥田英朗著、文春文庫 奥田氏の直木賞受賞作。「イン・ザ・プール」に続く型破りな神経科医師、伊良部一郎モノの第二作だが、全体的なまとまりは本作の方がいいような気がした。サーカス団員、ヤクザ、作家、プロ野球選手など「病」を抱えた主人公も多彩。特…

フラ語動詞、こんなにわかっていいかしら?

清岡智比古著、白水社 私にとって2冊目のフランス語入門書となった「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」の動詞バージョン。「フラ語入門」も後にして思えば、中身が若干薄かったが、とっつきやすい本だったことは確かなので、やや苦手になりつつあ…

アレルギーはなぜ起こるか

斎藤博久著、講談社 息子がアトピー性皮膚炎で、私自身にとっても花粉症の発症を控えた嫌な季節になってきたので、アレルギーについて一回勉強しておこうと思って購入。アレルギー体質の保有者が関東地区の20歳代で70〜80%に達している、との記述もあり驚い…

And You Know You Should Be Glad

Bob Greene著、Harper刊 ボブ・グリーンの近刊で、がんのため57歳で亡くなった親友と過ごした最後の日々をつづったノンフィクション。親友を見舞う傍らで、思い返される少年時代から現在まで共に過ごした時間。このようなノスタルジーと、親友が自転車強盗が…

フランス語のABC

数江譲治著、白水社 いかにも入門書な題名で、帯にも ABCから勉強を始める人たちのための最高の入門書! とある。しかし、中身は相当濃い。「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」に続いての入門書となったが、こちらはうって変わって生真面目で地味…

ファウスト第二部

ゲーテ著、池内紀訳、集英社文庫 「難解」とされるこのファウスト第二部。確かに意味不明な個所も多く、読み進めるのに苦労した。 第一部が「恋」を巡る話だとすれば、第二部は主に「カネ」を巡る話。かつて、凶悪事件の動機のほとんどは「カネ」「女」「権…