2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新選組遺聞

子母沢寛著、中公文庫 子母澤新選組三部作の第二作。新選組始末記 - a follower of Mammonに入りきらなかった話をまとめたようだが、エピソード自体はダブリもかなり多い。漢文体の手紙や日記、浪士が詠んだ和歌の類が多数収録されていて、本格的な研究書に…

THE WATER-METHOD MAN

John Irving著、Ballantine books 1972年刊行とあるから、アーヴィングの比較的初期の作品だと思われる。尿道狭窄のおうな症状を持つ男が、人生を試行錯誤する、おなじみの成長譚。おそらくこの尿道狭窄と、その治癒が、男の人生の袋小路からの脱却(少なく…

新選組始末記

子母澤寛著、中公文庫 「新選組研究の古典」として定評のある作品。東京日日新聞の記者をしていた子母澤が昭和3年に出版したもの。新選組の誕生から勇の処刑までを、年代を追いつつ、事件やエピソードを手頃な長さの文章で紹介していく。なるほど別の人の作…

謎解きはディナーのあとで

東川篤哉著、小学館 昨年の本屋大賞を受賞したミステリー連作短編集。大金持ちの令嬢で警視庁国立署刑事が担当する事件を、若きイケメン執事(?)の推理で解決していく。状況を説明した令嬢に 「ひょっとしてお嬢様の目は節穴でございますか?」 などと「暴…

釣りはこんなにサイエンス

高木道郎著、サイエンス・アイ新書 フリーライターが、気象や地理から魚の生態まで、釣りを科学的に解説した。天気の変化など気象学などはかなり難解な部分もある。また、釣り人としては最も興味がある竿やリール、ハリなどタックルに関する解説はさらりとし…