コクヨの結果を出すノート術

コクヨ株式会社、三笠書房

コクヨの結果を出すノート術: たった1分ですっきりまとまる! (知的生きかた文庫)

 アマゾンで文庫本を購入。ノートやメモの取り方を改善したいと思い、同じコクヨの関係者が書いている『考える人のメモの技術』と迷ったが、ひとまずノートの写真がたくさん載っているこちらを購入してみた。

 コクヨ社員のノートの取り方100例が見開きで紹介されている。ノートの罫の種類で分けられ、方眼が50、横罫30、無地20となっており、個人的には今まで横罫しか買ったことがなかったので、方眼が主流なのが意外だった。また、一般的な大学ノートよりも小さいと思われるA5判を使っている人も多いのは、持ち歩きや取り回しがしやすいのだろう。薄くて小型の方眼ノートである「測量野帳」なるノートを使っている人もけっこう多かった。

 具体的なテクニックもそれぞれで、「1ページ目にインデックスをつくる」「キーワードとなる言葉を囲む」「まとめ&宿題を下欄に書き出す」といった参考になるものも多い。また、ノートの見開きの右ページをメインページとするという人は

 その理由は、紙の質や使うペンによっては文字が透けてしまったり、リングノートのリングが手に当たって書きにくい…といったことが、左ページに書くときに多かったためです。

と紹介していて、なるほどと思った。

 いろいろ参考になる本ではあったが、本の体裁上、特定のメソッドを深掘りしたものではなく、物足りなさも感じたが、ノートを取ること自体は一定の期間生きていればそれなりの方法がある。他の人のやり方をいろいろ見ていく中で、自分が取り入れられそうなテクニックを試していく、というくらいでいいのかもしれない。さらっと読めて、他人のノートをのぞき見しているような、ちょっと得したような気分にもなる本である。