謎解きはディナーのあとで

東川篤哉著、小学館
謎解きはディナーのあとで
昨年の本屋大賞を受賞したミステリー連作短編集。大金持ちの令嬢で警視庁国立署刑事が担当する事件を、若きイケメン執事(?)の推理で解決していく。状況を説明した令嬢に

「ひょっとしてお嬢様の目は節穴でございますか?」

などと「暴言」を吐き、お嬢様もそれに毎回キーキー反応するというコミカル仕立てになっている。軽快にスイスイ読める一方で、謎解きの方は執事が提示する「可能性」に過ぎないものもある。