釣りはこんなにサイエンス

高木道郎著、サイエンス・アイ新書
釣りはこんなにサイエンス (サイエンス・アイ新書)
フリーライターが、気象や地理から魚の生態まで、釣りを科学的に解説した。天気の変化など気象学などはかなり難解な部分もある。また、釣り人としては最も興味がある竿やリール、ハリなどタックルに関する解説はさらりとしており、やや物足りない。科学的な解説だけではなく、それを踏まえてどのようにすれば「釣れる」ようになるのかにももっと踏み込んでほしかった。
ただ、全体的には興味深い本で、例えば海温が最も低下するのが3月、最も上昇するのが8月下旬から9月ごろとし

太陽が次第に高度を上げる春、大気は太陽から届く熱によって温められ、気温も少しずつ上昇していくわけですが、海中はまだ冬の冷たさが残り、エサ取りすらいないということが少なくありません。

などと解説してあるのはためになる。