フランス語のABC

数江譲治著、白水社
フランス語のABC

いかにも入門書な題名で、帯にも

ABCから勉強を始める人たちのための最高の入門書!

とある。しかし、中身は相当濃い。「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」に続いての入門書となったが、こちらはうって変わって生真面目で地味な印象。この2書は入門書として両極端に位置するだろう。
この「ABC」はかなり本格的な内容。確かに基本的な発音から入る入門書の作りだが、徐々にレベルアップ。時制もほぼ網羅され、各章の末尾にある練習問題もなかなか難しい。CD付きで発音を確認しながら勉強できる(CDの読み上げ付きの部分と付いていない部分をどういう理由で区別しているのか、イマイチわかりにくかったが)。
いずれにしても、過不足なく全体を網羅した入門書がほしい人にはオススメ。ただ、かなりヘビーなので、挫折が心配な人or挫折してしまった人は、私のように「わかりやすいにもホドがある!」で一通りやってから取り組んだ方がいいかもしれない。