2022-01-01から1年間の記事一覧

太平洋戦争への道 1931-1941

半藤一利、加藤陽子、保阪正康(編著)、NHK出版新書 図書館で借りる。言わずと知れた「昭和史」の専門家3人による、2017年に放送されたラジオ番組を再構成したという。題名にある通り、日米開戦の1941年までの10年間の日本の歩みを振り返り、破滅的な戦争に…

謎ときサリンジャー

竹内康浩、朴舜起著、新潮選書 図書館で借りる。恐らく新聞の書評で読んだのだろう。著者は英米文学者とその教え子。副題に「『自殺』したのは誰なのか」とある通り、サリンジャーの短編集『ナイン・ストーリーズ』に収められている『バナナフィッシュにうっ…

THE OUTLAW OCEAN

Ian Urbina著、Vintage kindleにて読了。NewYorkTimesのbookreview podcastでホストが絶賛していて興味を持ち、読んでみた。 同紙の記者による、題名の通り海の「無法地帯ぶり」についてのルポルタージュ。かなりの分量の本で、環境保護団体「シー・シェパー…

「とりあえずビール。」で、不登校を解決する

蓑田雅之著、びーんずネット 新聞で著者の紹介を読み、「びーんずネット」から直接購入。著者は元不登校児の保護者で、保護者向けに不登校との向き合い方について講演や執筆などの活動をしている人とのことで、びーんずネットも同じく不登校の保護者向けの団…

海の歴史

ジャック・アタリ著、林昌宏訳 図書館で借りる。フランスの「知の巨人」による、題名の通り、海をめぐる歴史と、海の今後についての考察をまとめた本。WATER A BIOGRAPHY - a follower of Mammon が主に内陸の水に関する歴史の本だとすれば、本書はその海洋…

世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない

フランク・マルテラ著、夏目大訳、ハーパーコリンズ・ジャパン 図書館で借りる。題名からすると、フィンランドについての話かと思いきや、いわゆる哲学書である。幸福や人生の意味について、いかに考えたらいいかを説く。著者はフィンランド人だが、あまりフ…

「英語が読める」の9割は誤読

越前敏弥著、thejapantimes出版 図書館で借りる。著者は文芸翻訳家で、翻訳講座の講師もしているらしい。誤訳しやすい英語表現を分かりやすく、詳しく解説する。 Chapter1はいきなり練習問題の連続で、解説もかなり本格的な文法の解説が多く、読み進めるのに…