2021-01-01から1年間の記事一覧

盆踊りの戦後史

大石始著 筑摩書房 図書館にて借りる。その名の通り、各地の盆踊りの変遷を戦後を中心にたどる、かなりニッチな本。今やなぜ図書館で予約したのか分からないが、おそらく書評で読んだのだろう。 村落の宗教行事や性を含めエネルギー発散の場だった盆踊りは、…

日本近現代史講義

山内昌之、細谷雄一編著 中公新書 図書館で借りる。明治維新以降の日本の近現代史について、年代を追って学者たちが講義した14講に加筆してまとめたものだという。 各講(章)はそれぞれ別個の学者が担当している。「明治維新」や「日清戦争」、「東京裁判」…

本当の翻訳の話をしよう

村上春樹著、柴田元幸著 スイッチ・パブリッシング 図書館で借りる。村上春樹氏と、その翻訳の「師匠」である英文学者で東大名誉教授の柴田元幸氏の対談を集めている。主に柴田氏が発行している文芸誌「MONKEY」に掲載されたものが中心で、近現代の英米文学…

ベストセラーで読み解く現代アメリカ

渡辺由佳里著、亜紀書房 図書館にて借りる。これも何かの書評で目にして予約した。 著者のことはこれまで知らなかったが、アメリカ人と結婚してアメリカに住む女性による米国で売れている本の書評というか、本を入り口にアメリカ社会をまさに読み解くエッセ…

子どもが作る弁当の日 「めんどくさい」は幸せへの近道

城戸久枝著、文芸春秋 図書館で借りる。恐らくどこかの書評で読んで興味を持ったのだと思う。 学校で、児童・生徒が弁当を作って持ってくる「弁当の日」という取り組みがある。全国の1割の学校で行われているというので、それなりに知られているのかもしれ…

フィレンツェ史(上)(下)

マキャヴェッリ著、齊藤寛海訳、岩波文庫 図書館で借りる。メディチ家 - a follower of Mammon と同様、メディチ家を調べる過程での必要性から読んだ。「君主論」で知られるニッコロ・マキャヴェリの歴史書(役者は小説としてとらえている)。初期のメディチ…

メディチ家

森田義之著、講談社現代新書 ゆえあってメディチ家について調べる必要があったため、図書館にて借りて読了。表紙が画像と違う(読んだものは黄色の表紙で、絵画が載っている)が、おそらくこの講談社現代新書自体の体裁の変更によるものだろう。シンプルなも…

LIFE SPAN 老いなき世界

デビッド・A・シンクレア著、梶山あゆみ訳、東洋経済新社 紙の本。著者はオーストラリア人の科学者で、米国で老化の研究をしており、『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど、それなりに注目されているらしい。 主張は「老化は病気で…