すごすぎる天気の図鑑

荒木健太郎著、KADOKAWA

空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑

 楽天ブックスで購入。娘がデジカメを買ってもらい、外に出て雲の写真を撮ったりしているので、興味を持つかと思って購入。渡す前に自分で読んでみた。

 著者は、気象庁気象研究所研究官で「雲研究者」。映画「天気の子」では気象監修も務めたという。

 「雲のはなし」や「空のはなし」など4章だてで、それぞれ「『雲が動物に見える現象』にはちゃんと名前がある」など最大見開きの小項目で詳しく書かれている。専門的な事柄も含めて、子供でも分かりやすいように、平易な文章とイラストや写真を多用して紹介している。例えば「雲とアツアツおみそ汁は同じ!?」という項目では

 アツアツのおみそ汁を飲むとき、お椀を置いて少し眺めてみましょう。すると、お椀のなかのみそがモワモワと上下に動いているのが見えると思います。これは熱対流と呼ばれる現象で、わた雲(積雲)でも同じ現象が起こっています。

と、大人でもへーと思えることも多い。

 当然のことながら、地球温暖化の影響や防災についても取り上げられている。小3の娘には少々難しいと思えた部分もあるが、興味を持ってくれたら楽しめる一冊だと思う。