アンガーマネジメント入門

安藤俊介著、朝日文庫

アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)

 Kindleにて読了。カッとなりやすい性格でいろいろ問題を起こしてきた(幸い、これまでさほど大ごとにはなっていないが)こともあり、「アンガーマネジメント」には興味を持っていたのだが、なかなか取り組みきっかけがなかった。ちょうど「次に読む」と決めている本が絶えたタイミングだったこともあり、ネットで探して、一番手ごろそうなものを購入してみた。

 著者は「日本アンガーマネジメント協会」なる組織の代表者。アメリカで学んだアンガーマネジメントの手法を日本で広まる活動をしている第一人者ということらしい。

 構成は極めてオーソドックスなハウツー本といった感じで、怒りとは何かから入り、その原因や対処法を学んでいく。特に怒りにくい仕組みをつくるため、往々にして間違っている信念のようなもの(コアビリーフ)についてはその通りだと思った。

 世の中の多くは、どちらが明らかに間違っているとも正しいとも言えないものです。なのに、なぜか人は、「こうあるべき」「こうしなきゃ」と思い込みがちです。

 このような認識の歪みを正すテクニックなどが紹介されていき、具体的な例も挙げられて実践的な内容になっている。

 私自身は、幸いにしてここのところ怒りを感じるシチュエーションが減っていることもあり、なかなか本書のテクニックを実践に移すところまでは行っていないが、上記のような怒りを感じる原因を自分なりに認識できただけで収穫だったと思っている。