ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本

本田亮著、小学館

ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本

 楽天ブックスで購入。SDGs(持続可能な開発目標)についての書籍は読んだことがなかったので、新聞で紹介されていたのを見て購入。小3の娘も興味を持つかと思った。

 著者は電通の元CMプランナーで「ピッカピカの一年生」などをつくった人だという。今は「マルチクリエーター」なるものをしていて、環境問題に取り組んでいるのだという。

 SDGsの17のゴールと、その中のターゲットのいくつかを平易な文章で紹介する。たとえばゴール12「つくる責任 つかう責任」の3「世界全体の食料廃棄を半減させ、収穫から生産・流通上の食料ロスを減らそう!」では

食料自給率が100%を超えている国はオーストラリア、フランス、カナダなどだ。一方、日本の食料自給率はわずか38%しかない(2019年)。日本は多くの食料を海外から輸入している。「食料の重さ×移動距離」で計算されるフードマイレージは断トツの世界第1位だ。幕の内弁当のおかずのほとんどは外国から来ていると言っても過言じゃない。

などと、その背景から説明されていて、大人でもけっこう勉強になる。それぞれ、マンガ的な挿絵も添えられていて、目を引きやすい。SDGsへのとっかかりにはいいし、私も本格的なSDGs本を読んでみたくなった。

 ただ、漢字にはルビが振ってあるものの、子供には難しい言葉が多く、小3にはちょっと早い印象。また、マンガの題材も、一番目に取り上げられている貧困の紹介で、オランウータンが路上生活者にバナナを渡そうとしているなど、違和感があるものもあった。