お母さんは命がけであなたを産みました

内田美智子著、青春出版社

お母さんは命がけであなたを産みました

 妻からだいぶ前に勧められて、そのままになっていたのをようやく読んだ。著者は北九州で助産師をする女性。副題「16歳のための、いのちの教科書」の通り、思春期の少年少女の向けて、出産や親の思い、恋愛、食事などについて語りかける本である。

 それぞれの項目で、若い人を支えようという思いがあふれている。例えば、「第2章 生きること、生き続けること」では

 だから、夢や希望を持っていないと、人として生きていくことが難しくなります。夢や希望は持ち続けてください。持ち続けていると、その夢はかなうでしょう。「そんなの無理だよ」と思った瞬間から、その夢への道は途切れてしまいます。人に笑われようが、バカにされようが、そんなことは関係ありません。

と前向きに語る。また、食事の大切さを説く「第5章 いのちをいただいて、はぐくむ」では、子どもが作る弁当の日 「めんどくさい」は幸せへの近道 - a follower of Mammon の「弁当の日」が紹介されている。

 社会のルールを重視する考え方は私とは違うものの、小学生の娘が思春期を迎えるころに参考になりそうなことがたくさん書かれていて、妻のお勧めにもうなずけた。