英語ライティングルールブック 第2版

デイヴィッド・セイン著、DHC

英語ライティングルールブック 第2版 正しく伝えるための文法・語法・句読法

 いつどこで購入したか忘れてしまったが、文字通り、英語のライティングの参考書である。奥付を見ると2017年3月に第11刷となっており、おそらくその頃に購入したのだろう。ネットで見ると第3版が出ているようだ。

 著者は米国出身で、多数の英会話関連書籍を出版しているらしい。いわゆるネイティブによる、「自然な英語」を学ぶための本である。普通の参考書ように「前置詞」や「不定詞と動名詞」など項目に分かれていて、例文が掲載されている。しかし、ネイティブ「らしさ」をどう出せばいいかに力点が置かれていて面白い。例えば「be going to と現在進行形の違いでは

この2つの表現のニュアンスの違いは微妙であるが、現在進行形の方が実現度がより高い。be going to が単に決定済みの予定を表すのに対し、進行形の方はスケジュールとして組み込まれて、準備を始めているという感じになる。

として、I'm going to sell my computer. と I'm selling my computer. を例に挙げており、分かりやすい。また、字下げの使い方やコロンやセミコロンの違い、ビジネス文書からメールまで文章の格調に違いによる使っていい言葉の別など、かなり網羅的に紹介されていて勉強になる。

 私はなるべく毎日、本書を読み、例文をパソコンで書き取るという形で利用した。6月末に始めたので5カ月かかったことになる。普段、なかなか英文を書く機会がないので、力がついたのかどうかは分からないが、初めて知ることも多く、楽しみながら学ぶことができた。