ホルモー六景

万城目学著、角川文庫
ホルモー六景 (角川文庫)
鴨川ホルモー - a follower of Mammonのスピンオフ的な短編集。「あのときはこういう裏話があった」というような本編の背景を説明した話を中心に6話。ホルモーをする4大学に、同志社が含まれていない理由が(それなりに)説明されていたりと、なかなか興味深い。
中でも「もっちゃん」の設定は面白い。また、「長持の恋」では、高村のチョンマゲの「真相」が明かされる。その中で、長持への「落書き」を通じて、信長の小姓と文通する女の子の心配が

いつか、女将があの長持を持って、「開運! なんでも鑑定団」出張鑑定退会in伏見稲荷に出ることがあったりしたらどうしよう。「オープン・ザ・プライス」の掛け声が頭に響く。

などと描写されながら。
久々の「万城目ワールド」を堪能。「プリンセス・トヨトミ」の文庫化が待ち遠しい。