Last Night in Twisted River

JOHN IRVING著、BALLANTINE BOOKS

アービング12作目の小説。1954年のニューハンプシャー州から2005年のカナダのオンタリオ州まで続く、小説家の人生を描いた年代記。ニューハンプシャーの丸太流しの集落で、12歳の主人公は、誤って不良警官の「彼女」を殺してしまう。そこからコックの父親と２人での逃避行が始まる。
著作の発表順など、この主人公は、あきらかにアービング本人を彷彿とさせる。例えば、主人公はアービングと同様、ヴォネガットに師事し、ペンネームについて相談する。

"It doesn't matter what your name is," Vonnegut told him. He also told the young writer that Family Life in Coos County, Danny's first book, was one of the best novels he'd ever read. "That's what matters-not what name you use,"Mr. Vonnegut said.

さて、アービングの自伝的な作品といえば前作UNTIL I FIND YOU - a follower of Mammonもそうだったが、作家の年齢も関係しているのだろうか。