プレイボーイの人生相談

集英社
プレイボーイの人生相談―1966‐2006

1966年から2006年まで週刊プレイボーイ誌上で連載された「人生相談」コーナーを集めたもの。
同誌の創刊40周年記念特別出版だそうだ。
私自身は、あまりプレイボーイ誌は読んだことがない(別に硬派をきどっているわけではないが)けども
なぜかキン肉マンを連載していることは知っていたりする。
言い訳ではないが、意外と(?)ジャーナリズム色の強い記事でも知られていたりする。

この連載陣も多彩だ。柴田錬三郎遠藤周作らこういうコーナーにありがちな作家(ホットドッグプレス誌の北方謙三もそうだ)をはじめ石原裕次郎赤塚不二夫アントニオ猪木からリリー・フランキーまで。それぞれの答えを読むと、彼らの人間性をかいま見たような気がしておもしろい。

ただ、気になることが一つ。というか、思ったより退屈だった。その原因は、寄せられた「相談」の中身がありきたりというか、同じような悩みばかりだったことに起因するのかもしれない。多数寄せられた相談の中から編集部で吟味した結果なのだろうから、案外、人間の(少なくとも日本人の)悩みってそう何種類もないのかもしれない。