アキハバラ@DEEP

石田衣良著、文春文庫
アキハバラ@DEEP (文春文庫)

最近、何かと話題になっている石田衣良の著作を一つ読んでみようと思い、本書を購入。予備知識なく、いわゆるオタクではないものの、電気製品が好きでアキバという土地になじみがあるので選んでみた。すくなくとも池袋よりは親近感があったので。

少年少女向けの小説だった。吃音や、突然からだが固まってしまう「フリーズ」などの”障害”を持った若者たちが集まって起業し、画期的なサーチエンジンを作る。それが大企業に盗まれて、みんなで力を合わせて取り返すというがストーリー。

軽快な文章で、簡単に読めるはずなのに、仕事が忙しかったせいもあるけど、読了に1カ月もかかってしまった。やっぱりこれは中高生ぐらいの年代層向けの本なんだろうか…。ちょっとオジサンにはついていけなかった。っていうか、アキバという街自体にあんまりついていけなくなってきているかもしれません。石田さんは多分、オタクではないんでしょう。本の中にもそんなにマニアックな世界が描かれていたわけでもないし。

いずれにしても、読むのに苦労した一冊。こういうのが売れているっていう事実にまたショック…。