世界の日本人ジョーク集

早坂隆著、中公新書ラクレ
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

日本人をネタにした、あるいは日本人が出てくるジョークを集めた本。
よく「ニューズウィーク」や「フォーサイト」などの雑誌で見る、「●●人と○○人と××人が飛行機に乗り合わせた…」みたいな感じのアレ。筆者の個人的な体験などが書かれた解説がやや長いのは好みが分かれるところだろうが、【最先端技術の国】【会社人間】【集団行動】など外国人(主に米英)から見た日本人の特徴別に紹介されていて読みやすい。特に自虐的な笑いが好きな人にはオススメ。


で、私のお気に入りはこの二つです。

一つは、妻の浮気現場に遭遇した夫の行動について。

アメリカ人は、男を射殺した。
ドイツ人は、男にしかるべき法的措置をとらせてもらうと言った。
フランス人は、自分も服を脱ぎ始めた。
日本人? 彼は、正式に紹介されるまで名刺を手にして待っていた。

まあ、ドイツ人の行動は、アメリカ人にも当てはまりそうですけど。実際、アメリカ人の訴訟好きをネタにしたジョークもいくつか出てきます。

もう一つは、沈没する船の船長が乗客に飛び込むよう促すために言った言葉。

アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込んでいますよ」

こういうのって、いわゆる国民性のステレオタイプの集まりで、
日本人についてのものってややもすると人種差別的なにおいが出てたりもする。
それでも、茶化されているのは西洋人も同じだし、とりあえず笑えればいいかなと。