CHANGING LANES

チェンジング・レーン [DVD]

昨日の「セックスと…」と同様、アマゾンのキャンペーンで購入したが、久しぶりに「傑作」と思える作品だった。ベン・アフレック扮するウォール街の若手弁護士と、サミュエル・L・ジャクソン扮する離婚問題を抱えるしがない中年保険屋。この2人が起こした高速道路での事故のトラブルに端を発したサスペンス劇。2人のすれ違いと、それに伴ってエスカレートする展開にぐいぐい引き込まれた。ラストは「スジを通して生きる」ことを選んだ弁護士と、家族を取り戻す保険屋という「大団円」で、余韻もいい。映画のラスト後の2人の人生を思うと「そんなにうまくいくかいな」と思わないこともないが、そんなことは些細な問題と思い得るほどのいい作品だった。
ジャクソンの演技を堪能したかったのが最大の購入理由だったが、それも満足。多少太っていたのは「しがない親父感」をだすためと思われるが、「スターウォーズ」シリーズなどでの「物足りなさ」が存分に解消された。だが、何と言ってもアフレックの演技だろう。「アルマゲドン」などではあまり好感が持てる俳優ではなかったが、今回は抑えた名演。アクション映画での「マッチョ」よりもこういうドラマの方がいいと思った。マット・デイモンとは逆のパターンかもしれない(ドラマのデイモンも悪くはないのだが)。
ロジャー・ミッチェルという監督はなじみがなかったので、ネットで検索してみると「ノッティング・ヒルの恋人」の監督とのこと。これも意外。「ノッティング・ヒル」は全く面白くなかったので。
いずれにしても劇場公開時はおそらく興行成績はよくなかったであろう。しかし、たまにこういう作品に出会えるからDVD鑑賞はやめられないである。